この記事でわかること
- パチプロの平均月収
- パチプロの状況が厳しい理由
「パチンコで稼げるっていいなー」
「パチスロで生活できるってすごい!」
パチプロとして生活をしていると、このような声を聞くことがあります。
その反面、必ずと言っていいほど聞かれるのが「いくらくらい稼いでいるの?」という質問です。
たしかにパチンコやスロットは、ほとんどの人が負けており、その中で勝ち続けてるんですから気になりますよね。
そこで今回は、元専業のパチプロが「パチプロの月収や年収」について詳しく紹介させていただきます!

このページの目次
パチプロの平均月収は稼働スタイルに大きく影響する
パチプロの平均月収は、稼働スタイルによって大きく変わってきます。
例えば大きく分けるとしたら、
- ピンで平打ちの場合
- ハイエナ稼働の場合
- 軍団の親玉として稼働する場合
- 副業として稼働する場合
このように分けることができるんですよね。
ちなみにパチンコとスロットでも収入は変わってきますが、トータルで見るとそこまで変わりません。だいたい平均すると同じような期待値を狙っている人が多いです。
ピンで平打ちの場合
まずピンで平打ちのパチプロの場合、だいたい月収にすると20万~30万円になることが多いです。
たしかに昔はこの金額以上に稼ぐことができたんですが、
- 今の時代は日当2万円をこえる台が少ない
- イベント以外で打てる機会が少ない
- 技術介入要素がない
こういった理由もあり、期待値の低い台を妥協して打たなければなりません。
安定して良い台を掴める環境であればいいんですが、実際はそのような環境が珍しいんですよね。
そのため20万~30万円、中にはさらに低い年収で活動しているプロも多いです。
ちなみに私が専業として稼働していたころは、安定して月に40万円ほど稼いでいました。
ハイエナ稼働の場合
次にはハイエナ稼働の場合ですが、だいたい月収にすると20万~50万円になることが多いです。
例えば、
- パチンコの遊タイム狙い
- スロットのリセットや天井狙い
こういったものを重点的に狙っていくことで、効率良く稼ぐことができます。
軍団の親玉として稼働する場合
軍資金があり、軍団の親玉として稼働する場合の月収はピンキリだと言えます。
というのも、
- 集める人数
- 打てる環境
- 持っている軍資金
これらによっても大きく左右されるので、一概にいくらとは言えないんですよね。
ただ周りの話を聞いていると、だいたい月収にすると100万~150万円の範囲内で稼いでいる人が多いと言えます。
副業として稼働する場合
副業として稼働する場合は、だいたい月に5万~10万円であることが多いです。
もちろん稼働できる時間やお店の環境にもよるんですが、平打ち+ハイエナ稼働を合わせて、これくらいの金額になります。
副業のパチプロは、どうしても稼働時間が短くなり、情報収集力も重要になってきます。
そのため専業で稼働するよりも、実力が必要だと言えるでしょう。

今のパチプロはとにかく状況が厳しい理由
「そこまでパチプロで稼げるなら自分もチャレンジしてみたい!」
そう思う方も多いですが、現実はそこまで甘くありません。
というのも、今の時代にパチプロとして稼働するということは、
- 収支が全く安定しない
- 情報化社会によるライバルの増加
- 釘を開けたり設定を入れている店が少ない
- 技術介入が全面的に禁止されている
- 何かあればすぐに出禁になる
こういったリスクがあるんですよね。
収支が全く安定しない
まず大前提として、今のパチンコは収支が全く安定しません。
というのも、
- スマパチのラッキトリガー
- スマスロの有利区間やAT、ボーナストリガー
これらの登場により、とにかく波が荒いんですよね。
そのため、いくら良い台を掴めたとしても、ハイリスク・ハイリターンな勝負になります。
投資金額が5万円を超えることも、もはや当たり前なので、負けが続くと一気に破産になる可能性もあるんです。
情報化社会によるライバルの増加
昔はパチプロと言えば「勝ち方を知っている者の特権」というレベルのお話でした。
一般的にパチンコやスロットの勝ち方なんて知られていなかったですし、勝てるのは一部の人と限られていたんです。
しかし、今はインターネットで検索をすれば、勝ち方なんていくらでも知ることができます。
さらにホールの状況や口コミなども、インターネットで調べれば、いくらでも出てきます。
そのためパチンコ業界の状況が厳しくなっているのにも関わらず、ライバルが増加しており、生き残るために誰もが必死なんですよね。
釘を開けたり設定を入れている店が少ない
今のパチンコ業界は、昔とは全く違う状況です。
- 客足や店舗数の減少
- パチンコやスロット台の価格高騰
- 社会的イメージの低下
また「等価」や「無制限」の店が一般化してきているため、店側が還元したくてもできない状況です。
パチプロとしても「稼働したくても打てる台がない」という状況になっているので、一部のプロしか生き残れないんですよね。
技術介入が全面的に禁止されている
そして技術介入が全面的に禁止となっていることも、厳しい理由となります。
例えばなんですか、
- 大当たり中のひねり打ち
- 電サポ中の止め打ち
昔はこういったテクニックも「プロと客の駆け引き」として楽しまれていました。
しかし、今はそんな駆け引きもなくなり、そもそも「プロ行為を禁止」としている店が多いんですよね。
何かあればすぐに出禁になる
技術介入に関連する話ですが、何かあればすぐに出禁になるのも問題です。
というのも、
- 技術介入をしてのプロ行為
- ハイエナ行為や張り付き行為
- 店の不利益になる行為
こういったことに関しては、容赦なく排除しようと出禁を言い渡されます。
また他のお客さんからの密告でも出禁になることがあり、今まで使えていた店でも、急に使えなくなることがあるんです。
いつ業界が変わるかわからない
さらにパチンコ業界は、今度どう変わっていくかが予想できません。
例えばなんですが、
- 換金が禁止になる
- 勝てる台を作るのが違法になる
- パチンコ自体がなくなる
こういった事態が起きる可能性もあるんですよね。
もちろんこんな極端な話がいきなり起きるわけではないですが、今より良い状況になることは無いと言えるでしょう。
そのためパチプロとして今現在稼げていたとしても、いきなり稼げなくなることは、十分にありえることです。
業界までいかなくても、普段から使っているお店の営業スタイルが変わることなんかは、意外と日常茶飯事ですからね。

パチプロは年収にすると実は大したことがない
そして残念なことですが、パチプロの年収は、実は大したことがないんです。
例えば月に50万稼いでいる場合、年収だと600万円になりますよね。
しかし、普通に仕事をしていれば受けることができる、
- 厚生年金
- 労災保険
- 公的な支援
に関しては何があっても受けることができません。
さらにパチンコ屋までの交通費、情報収集費など、全ての出費が自己負担になります。
そして病気やケガで動けなくなったときは、その瞬間から一気に収入を失いますし、年金を払っていなければ障碍者手帳も支給にならないんです。
社会的な信用がないので、賃貸やローンの審査も受かりにくいですし、まさに社会から隔離された状態なんですよね。
それを考えると、年収が大したことがないだけではなく、人生においてリスクしかないと言えるでしょう。

まとめ:パチプロの収入は思ったよりも少なくて夢がない!
今回は、パチプロの年収や月収について紹介させていただきました。
パチプロは本気で稼ごうと思えば、世間では考えられないほどの金額を稼ぐことができます。
しかし、実際には厳しい状況の中で生き残るのが必死ですし、収入も大したことがありません。
さらに言えば、パチプロだけで生活をしてもリスクしかありませんので、夢のない職業とも言えるんですよね。
そのため、もしパチンコで稼ぐことを考えるのであれば、副業やお小遣い稼ぎ程度にとどめておいたほうがいいですね!