この記事でわかること
- パチプロであることのしんどさ
「パチプロになりたい!」
そう考えながら生きている人はたくさんいます。
というのも、パチンコで一度勝つことを味わってしまうと、その時の記憶が頭の中にこびりつくんですよね。
特に今のパチンコは爆発力が凄いので、偶然が重なって、いきなり月に50万円ほど勝つこともあります。
しかし、実際にパチプロとして生活をするとなれば、「楽しい」より「キツイ」と感じることのほうが多いんですよね。
そこで今回は、元専業のパチプロである私が「パチプロはキツイ!」と感じる理由を紹介させていただきます。

このページの目次
パチプロがキツイと感じる理由
パチプロがキツイと感じる理由として、
- いつ稼ぎがなくなるかわからない
- 好きな台を打てるわけではない
- 仕事の経歴にならない
- 社会的な保証が一切受けれない
- トータルで見ると年収は低い
- 体力的な負担が大きい
- 精神的なダメージ
- 社会的な孤独を感じる
- トラブルに巻き込まれることがある
- 税務調査が入ることがある
このような理由があります。
いつ稼ぎがなくなるかわからない
パチプロとして活動するうえで考えなければならないのが「稼ぎ」についてです。
パチプロとして生活する=生活費を全てパチンコで稼ぐことになりますが、
- いきなり店が釘を閉め出した
- 店から出禁を宣告された
- 今打っている地域のパチ屋が全滅した
こういったことは、実は日常茶飯事レベルで起きるんですよね。
さらにケガや病気になって動けなくなると、その時点で一切の収入がなくなります。
そのため、いつ稼ぎがなくなるかわからない状態なので、非常にリスクが高いんです。
好きな台を打てるわけではない
意外かもしれませんが、パチプロは常に好きな台を打てるわけではありません。
- 「今日は北斗の気分だから北斗で!」
- 「ひさしぶりに荒い台を打ちたいから牙狼で!」
- 「マリンちゃんと遊びたいから海で!」
というように、あなた自身の気分で打つ台を決められるわけではないんです。
あくまでも打つのは「勝てる台」なので、演出が苦手な台でも、もくもくと打ち続ける必要があります。
仕事の経歴にならない
そしてパチプロ生活が長くなればなるほど難しくなるのが「再就職」です。
パチプロは、あくまでも世間では「遊び」でしか見られておらず、職業として成り立たないんですよね。
そのため、いざ再就職をするとなったときに、履歴書に空白の期間が生まれます。
面接では、必ずこの期間で何をやっていたかを聞かれるので、説明するのも難しいでしょう。
20代であればまだいいですが、30代40代にもなると、本当に絶望的な状況になります。
社会的な信用が一切ない
またパチプロは社会的な信用が一切ありません。
パチプロは、いくらお金を稼いでいたとしても、世間から見れば「ギャンブル依存症」や「ろくでもない仕事」に分類されます。
そのため、
- クレジットカードの発行
- 賃貸契約やローンの審査
- 保険加入への制限
こういったことは不利となり、門前払いとなるケースがあります。
何かを購入するにしても「一括払い」、そして社会的な信用が必要な場面で、圧倒的に不利になるんですよね。
社会的な保証が一切受けれない
さらに社会的な信用を一切受けることができないのも、パチプロのデメリットだと言えます。
例えばなんですが、
- 厚生年金
- 労災保険
- 公的な支援
普通に仕事をしていれば受けることができるものが、パチプロは受けることができません。
さらに年金を払っていない場合は、いざとなったときの「障碍者手帳」を貰うことができませんので、リスクが高いんですよね。
トータルで見ると年収は低い
よく「パチプロはすごい稼げる!」と幻想を抱く人がいますが、実はそうではありません。
例えばなんですが、今のホールの状況で言えば、ボーダー理論で稼働をしても日当2万円レベルの台を探すのがやっとです。
それもイベント日に限られることが多いので、毎日そのレベルの台を打てるわけではありません。
それに加えて、
- 年金や税金などの支払い(確定申告をする場合)
- パチンコ屋までの交通費
- 情報収集のコスト
などは全て自分で払う必要があるんですよね。
それを踏まえると、実質的な収入はかなり下がることになり、普通に働いたほうが稼げることがわかります。
たしかに自由なのは楽ですが、そこまで夢を見れるような職業ではないんですよね。
体力的な負担が大きい
またパチプロは「座っているだけで楽」と思われがちなんですが、実際はかなりの体力を消耗します。
- 朝から晩まで画面を見ながら打つ
- 台間の狭い椅子に座りっぱなしで打つ
- いろんなホールへ移動する
年齢が若ければいいんですが、30代や40代になると相当キツイです。
精神的なダメージ
さらに精神的なダメージも大きいんですよね。
例えば、
- 周りの客や店員からの視線
- 激アツ外しや他の客からの嫌がらせ
- 勝ち負けの波
- 自己嫌悪や虚無感
「慣れたら平気」と思われがちなんですが、このような精神的なダメージは精神的に訪れます。
そのたびにメンタルを保つ努力する必要がありますので、それも精神的な負担に繋がるんですよね。
社会的な孤独を感じる
そしてパチプロは、社会的な孤独を感じやすいです。
これは社会的な信用や保証の無さもそうなんですが、
- 世間とはかけ離れた生活
- 人間関係の希薄さ
- 自分は社会に貢献していないという「自己否定感」
こういったことが影響して、常に社会的な孤独を感じて、ストレスになるんですよね。
特にピン(1人)で活動しているパチプロに関しては、社会的な孤独を感じやすいと言えるでしょう。
トラブルに巻き込まれることがある
パチプロとして稼働をしていると、トラブルに巻き込まれることもあります。
- 他のプロとの取り合い
- プロ集団とのトラブル
- 常連客とのいざこざ
- 店からの注意や出禁宣告
「そんなことあるの?」と思われがちですが、パチプロとして生活をしていると、パチンコ屋は「修羅場」と言えるんです。
もしケンカなんか起きた場合は、あなた自身が悪くなくても「両者成敗」になりますからね。
昭和に比べるとまだマシな状況とも言えますが、それでも一般社会ではありえないようなトラブルも勃発します。
税務調査が入ることがある
パチプロと切っても切り離せない問題として「税務調査」があります。
パチプロは確定申告の必要がないと思われがちですが、実際には年間20万以上の稼ぎが出ると、確定申告をする必要があるんですよね。
※専業のパチプロの場合
「そんなのバレるわけがない!」と思われがちですが、そうではありません。
例えば普通に仕事をしていればバレる可能性はないんですが、パチプロはいわば「完全に無収入」の状態ですよね。
そのため車や家などの高額な買い物、また銀行口座やFX・株式投資などにお金をつぎこんでいると、国税局に目をつけられる可能性があるんですよね。
さらに友人や知人から密告をされることもありますので、意外にも税務調査を受けているパチプロが多いのも事実です。
もし確定申告をしていないと、無申告加算税や延滞税・ペナルティを課せられることもありますので、注意が必要だと言えます。
何の理由も目的もなくパチプロにはならないほうがいい
私は一時期、専業のパチプロとして生活をしていたことがあります。
その理由としては、
- 今まで働いていた会社が嫌になった
- 自由な生活を送りたかった
- 多額の借金があった
- ビジネスなどの勉強をしたかった
こういった理由や目的があったからです。だからこそパチプロの生活を続けることができました。
ただ周りのパチプロを見ていると、正直「こいつら終わってるな」と思うプロも多かったですし、腐っていく人達もたくさん見ました。
一応パチプロ仲間として会話することはあったんですが、だいたいが「今は何の夢も目的もない」と言っている人が多かったです。
たしかに誰もがパチプロという夢を見がちなんですが、理由や目的がないことには、本当に人として終わります。
性格もねじ曲がって陰気になりますし、社会に復帰するのもめんどくさくなるんですよね。

まとめ:パチプロの世界は本当に厳しい
今回は、パチプロのキツさについて紹介させていただきました。
私は実際に専業パチプロとして稼働していた時期がありますが、とにかく「キツイ」の一言しかなかったです。
おそらく何の理由や目的がなければ、絶対にパチプロという道を選ばなかったでしょう。
今は副業としてパチンコやスロットを打っているので楽しいですが、専業パチプロの生活に戻りたいとは思いません。
ぜひ参考にしてくださいね!